子供が野球を始める最適な時期は?早い遅いのメリット・デメリットを解説

2023年3月21日(日本時間22日)、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の決勝がアメリカのフロリダ州マイアミにある「ローンデポ・パーク」でおこなわれました。侍ジャパンがアメリカを下して14年ぶりに優勝を決め、日本中が歓喜と熱狂に包まれました。

大会の最優秀選手(MVP)に選ばれた「大谷翔平選手」をはじめ、数々のスター選手に憧れ、野球はかっこいい、やってみたいと思った子供たちもたくさんいるでしょう。今回のWBCの感動をきっかけに我が子が野球をはじめたい、親御さんも野球をさせたいと思われているご家庭もあるのではないでしょうか。

この記事では、子供がいつから野球をはじめるのが最適なのかについて、小学校低学年、あるいは高学年にはじめた場合のメリット、デメリットを交え、詳しくまとめてみましたので、参考にしてください。

私自身も元高校球児であり、名門校と呼ばれる学校で野球に明け暮れていましたし、二人の子供も小学校低学年時から大学まで没頭していました。現在は孫も少年野球をはじめており、野球は親子の絆を育むことができる素晴らしいスポーツであると自負しています。

子供が野球を始める時期はいつからがベスト?

子供が野球を始めるのは、基本的には小学校の低学年くらいからがベストだと思われます。

この年齢になると、身体的にも精神的にも野球をする上で十分な発育がみられるようになり、友達と一緒にスポーツをして運動能力を高める機会も増えるため、この年齢から始める場合が多いです。

ただし、一概にこの時期から野球を始めるのが最適とは言えません。

子供の成長速度には個人差がありますので、子供の発育具合に応じてスタートするタイミングを調整する必要があります。

また、野球を始めるにあたっては、適切な道具や場所、指導者などが必要になりますので、保護者や指導者のサポートが欠かせません。

さらに、子供が野球を始める場合には、ルールやマナーなどについても学ぶ必要があります。

野球はチームスポーツですので、相手や仲間との協力やコミュニケーションが必要になるため、野球を通じてこれらを身につけることで、チームプレイ能力を高めることができます。

一方、早すぎるという問題もあります。身体的な負担が大きいため、怪我をするリスクが高くなる場合があり、適切な指導がない場合には、技術的な面で不足が生じ、やる気が失せてしまう可能性もあります。

そのため、野球を始める際には、適切なタイミングと指導を心がける必要があります。

総括しますと、子供が野球を始めるのに最適な時期は小学校2年生か3年生くらいだと思っていますが、個人差もありますので、子供の発育具合に合わせてスタートするタイミングを調整する必要があります。

また、野球を始める前には、適切な道具や場所、指導者が必要であり、ルールやマナーについても学ぶことが大切です。

小学校低学年から野球を始める場合のメリットとデメリット

【メリット】

  1. 協調性やチームワーク、責任感などが身につく

野球はチームスポーツであるため、協調性やコミュニケーション能力を高めることができます。チームで勝つために、相手を励ますことや、自分の役割を理解してプレーすることが重要です。

そのため、野球を始めることで、子供たちは自分が担当するポジション以外のポジションやチーム全体の戦略についても考えるようになり、子どもたちの社交能力や心の成長につながると言えます。

さらに、野球は長時間の練習や試合が必要とされるため、子どもたちが持続する力・意欲・責任感を養うことができます。時間をかけて練習を積み重ねることで、成功体験や失敗体験を重ねながら、学び・成長することができるのです。

2.ストレスの解消

仲間と一緒に野球を楽しむことで、ストレス解消にもつながります。プレッシャーやストレスを日ごろから感じている子どもも、野球を通じて心を開き、友達と一緒に楽しくプレーできることで、発散することができます。

3.運動能力の向上につながる

野球を始めることで運動能力が向上する可能性があります。野球にはランニングやキャッチング、スローイング、バッティングなど、多様な動きがあり、それらを繰り返しトレーニングすることで運動能力が向上することが期待できます。

また、野球はスピード感のあるスポーツであるため、反応速度の向上にも繋がり、多様な要素が必要とされるため、全身のバランス感覚や身体能力を発展させることができます。

【デメリット】

  1. 怪我のリスク

野球は激しい運動のため、様々な怪我のリスクがあります。小学校低学年はまだ体が未発達であることから、簡単に怪我をする可能性が高まります。

長期的に見て、怪我をすることが嫌になり、野球を止めることにつながる可能性もあるため、子供たちの怪我については注意が必要です。

また、練習や試合に参加する時間や環境を確保する必要があるため、保護者もその点について配慮が必要となります。

  1. 意欲の低下

小学校低学年のうちは、運動という行為そのものが楽しくて、特に何も考えずに自然に楽しめるものです。

しかしながら、野球のようなスポーツが上達するにつれ、練習量が増え、厳しい練習をこなす必要が出てきます。

練習が大変なことに気づき、疲れやストレスを感じやすくなり、習慣的に取り組むことが難しくなる場合があります。

  1. 個性の抑制

野球は、チームでプレーすることが前提になります。

小学校低学年のうちは、自分らしさを発揮することが大切な時期でもありますが、その一方で野球では個性が抑制されがちです。

チームプレーをする上で、一定の役割分担が必要であり、自分がやりたいことを我慢しなければならない場合があるためです。

  1. 学力の低下

野球をするために、練習時間が増えると、本来の勉強時間が圧迫されることになります。

勉強時間が減ることによって、学力の低下を招く可能性もあります。

以上のように、小学校低学年から野球を始めることは、子どもたちの身体能力や社交能力、心の成長に大きく貢献することができます。

特に、野球は長期的なスパンで楽しめるスポーツであり、子どもたちの健全な心身の発達に最適なスポーツと言えますが、同時にケガのリスクや家庭環境への負担などのデメリットも存在します。

野球を始めるかどうかは、子供たちとその家族のサポート体制等も踏まえて慎重に判断する必要があります。

小学校高学年から野球を始める場合のメリットとデメリット

【メリット】

  1. 成長速度が速い

小学校高学年から野球を始める場合、身体面や技能面での成長速度が早いと言われています。

これは、子どもの身体が急速に成長し、体力・スピード・バランス感覚・ハンドリング能力などが短期間で向上するからです。

  1. 環境面やメンタル面での影響を受けにくい

小学校高学年から野球を始める場合、チームやコーチングの環境による影響を受けにくく、自己育成力が高くなると言われています。

また、心身的なストレス反応にも耐性がつき、自身の能力を評価する基準も自分で見つけやすくなります。

  1. 役割分担意識が高まる

小学校高学年から野球を始める場合、チームスポーツである野球を通じて、役割分担意識が高まります。個人技ではなく、相手チームとの戦略や連携が成立するため、自然と相手思考力も高くなります。

【デメリット】

  1. 習慣化に時間がかかる

小学校高学年から野球を始める場合、初めのうちは野球に対して違和感を感じることが多く、身に着けるためには習慣化に時間がかかります。練習を続けることで身に着ける必要があります。

  1. ハードルが高い

小学校高学年から野球を始める場合、他の競技に比べて技術・戦略・連携において、ハードルが高いと言えます。そのため練習への熱意・情熱が必要であることは申し上げておきます。

  1. 負荷が大きい

小学校高学年から野球を始める場合、野球自体が体への負荷が大きく、肩・ひじ・腰等の怪我をしやすいというデメリットがあります。十分な体調管理が必要です。

入部する場合の最適な季節はいつ?

少年野球に入部する場合、最適な季節は春季です。

春には野球シーズン開幕時期があり、多くのチームが新規メンバーを募集しています。また、春には気温も快適で過ごしやすく、秋や冬に比べて野球をするのに適した環境が整っています。

ただし、少年野球のチームによっては夏季にも新規メンバーを募集している場合があります。

夏は野球の大会やイベントが多く、チームも積極的に練習をしている場合が多いため、熱心に活動したい人には適しているかもしれません。

 

逆に、冬季は少年野球の活動が低調になる場合があります。

寒さの厳しい地域ではアリーナ野球や屋内練習場での練習が行われますが、全体的には活動量が低下し、新規メンバーの募集も少なくなります。

したがって、少年野球に入部する場合は、春季に入部することが最も適切であり、野球シーズン開幕に間に合うように新規メンバー募集に申し込むのが良いでしょう。

ただし、チームや地域によっては夏季にも新規メンバーを募集している場合があるので、情報収集も大切です。

少年野球のはじめどきは、本人のやる気が重要なポイント

少年野球は子供たちにとって、初めてのスポーツとしてとても良い選択肢であり、チームワークや個人の能力を向上させるのに役立ちます。

少年野球の始めどきには、本人のやる気が非常に重要です。

野球は体力や技術だけでなく、精神面にも影響を与えます。

そのため、親やコーチがどんなにサポートしても、子供自身がやる気を持って努力することが必要です。

また、子供たちがパフォーマンスを発揮するためには、楽しんでプレーすることも大切です。

世界中で愛されているスポーツである野球に夢中になり、一生懸命に練習することによって、子供たちは何かを達成するための自信を得ることができます。

だからこそ、親やコーチは子供を励ますと同時に、野球が楽しくなるような環境を作ることが必要です。

プロ野球の選手はいつ頃から野球をはじめたの?

プロ野球の選手は、一般的に小学校低学年から野球に触れ始めることが多いようです。

多くの選手は、少年野球チームや地元の野球クラブでプレーし、中学校や高校では野球部に入部して技術を磨いていきます。

特に、日本の高校野球は世界的にも有名で、多くの選手が高校野球で輝かしい実績を残し、プロ入りにつながっているといえます。

また、大学野球でも優秀な選手を多く輩出しています。

ただし、必ずしも小学校から野球をはじめた選手ばかりでなく、途中から野球を始めた選手もいます。

例えば、元プロ野球選手であり、野球解説者としても活躍している岩本勉氏は、中学校2年生から野球を始めたといわれています。

練習や試合に熱心に取り組むことで、才能や実力が開花し、プロ野球選手として活躍することができるのです。

しかし、野球を始めた時期よりも継続的なトレーニングや努力の積み重ねが、肝心な要素になると考えます。

野球を始めるのには硬式野球がいいの?それとも軟式野球?

小学校低学年から野球を始める場合には、軟式野球が適していると考えられます。

軟式野球は、ボールが柔らかく、打球や投球が危険になりにくいため、安全面で優れています。

また、軟式野球は、小学生にとって理解しやすく、ルールもシンプルであるため、初心者にも楽しくプレーすることができます。

硬式野球も、プロ野球やアマチュア野球で使用されることが多く、スピードや打球の威力が大きく、危険性が高いため、初心者には不向きです。

ただし、地域や学校によっては、軟式野球ではなく硬式野球の教育を行っている場合もあります。その場合は、指導者やコーチの質が重要であり、安全面をしっかりと把握している上で、適切な指導が行われているかを確認することが大切です。

一方、ソフトボールは、女子野球に使用されることが多く、男子がプレーする場合でも小学高学年以上の年齢層が対象となっています。

そのため、小学校低学年から野球を始める場合には、あまり適していないと言えます。

総合的に考えると、小学校低学年から野球を始める場合には、軟式野球が最も適しており、初心者にとっても安全で楽しめるスポーツと言えるでしょう。

まとめ

我が子の野球のはじめどきは、いつからが最適なのか?

ここまで低学年や高学年別にメリット・デメリットを交えていろいろと解説してまいりましたが、結局は子供がやりたいと思わなくてははじまりませんよね。

そういう意味では、我が子がやりたいと言ったときが、野球のはじめどきかもしれません。

もちろん家族の協力がなくてはできないわけですし、ご家庭のなかで一番いいタイミングでチームに入ると良いでしょう。

当然、メリット・デメリットも全ての方に当てはまるわけではありません。

この記事にまとめていることは、あくまでも参考として捉えていただき、子供の意見をしっかりと聞いたうえで野球チームにチャレンジされたらいいと思います。

小学校のうちから熱中できることがあり、自分の目標が描けるということは素晴らしいことだと思います。このような貴重な経験を積みながら、これからの人生を生き抜いていくうえで、その子にとっては必ずや大きな財産となるはずです。

この記事が決断にあたって参考になれば幸いです。

 

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