【野球】選手のアイシングは本当に必要なの?その効果は?

野球の試合でピッチャーが自分の登板を終えたとき、肩や肘にアイシングをしている光景は少年野球からプロ野球まで、もはや定番のようにみかけますよね?

野球選手のアイシングは、必ずしなくてはいけないものなのでしょうか?

これって、何のためにしているのかおわかりでしょうか?

今回は、投球後のアイシングが本当に必要なのか、その効果はどのようなものなのか?について詳しく解説していきたいと思います。

野球選手のアイシングの必要性とその効果はどうなの?

野球選手(とくに投手)は、投球数が多くなるほどに肩やひじなどの特定の部位に強い負荷を強いられ、故障につながるリスクが高くなります。そんな野球選手がアイシングを行うことで、筋肉の酸素供給を増やしたり、血行を良くすることができます。ここでは、野球選手がアイシングを行う必要性と効果について解説します。

アイシングはほんとうに必要なの?

投手に関していえば、肩を酷使することで多くの選手が怪我を経験しています。怪我を避けるために、アイシングは非常に重要です。

アイシングは、筋肉や関節に対して氷や冷却パックを使って氷を傷んだ箇所に一定時間あてがうことで筋肉の血流を低下させ、痛みを和らげるとともに、筋肉の回復を促進することができるため、選手のパフォーマンスを向上させることができます。

選手が適切なアイシングを行うことで、怪我を早期に回復し、長期的な健康を維持することができます。

しかし、一方では、野球選手のアイシングに否定的な見解もあります。一部の専門家は、アイシングが実際に選手の治癒を遅らせる可能性があると主張しています。

彼らは、アイシングが血流を制限するため、傷ついた部位に必要な栄養や酸素を供給するのを遅らせるものだと考えています。

この見解に対して、別の学派では反論の考え方もあるようです。彼らは、アイシングは血流を制限する一方で、傷ついた部位に血液を送るために、周囲の血管を拡張する効果があると主張しています。これによって、新しい栄養や酸素が該当部位に供給され、治癒が促進されると考えられています。

この議論には決定的な結論が出ておらず、アイシングが選手の治療に必要なのかどうかは曖昧です。しかし、ほとんどの場合、アイシングは怪我のリカバリーに貢献することが知られているため、多くの野球選手がこの方法を使用しています。

専門家の間でも意見が分かれているこの問題について、選手はトレーナーの指示に従うことを推奨します。彼らは、選手の個別の状況と怪我の程度を考慮し、最適な治療法を決定するための知識と経験を持っているからです。野球選手は、試合中や練習中に様々な負荷がかかります。

特に、投手は常に大きな負荷を肩や肘に受けているため、アイシングは非常に重要なリカバリー方法であるといえます。

アイシングの効果

アイシングを行うことによって、身体に蓄積された疲労物質である乳酸の除去が促進されます。また、筋肉の炎症が減少し、損傷した筋肉の回復を促進することができるため、怪我の治療にも有効であり、膝や肩などの怪我部位にアイシングを行うことで、腫れや痛みを軽減することができます。

ただし、アイシングは単に冷やすだけでなく、適切な方法で行うことが重要です。アイシングにかける時間や温度、使用するアイシング材料などを適切にコントロールすることで、その効果を最大限に引き出すことができます。

アイシングを積極的に取り入れることで、選手たちはより良いパフォーマンスを発揮することができるでしょう。

小学生の少年野球でもアイシングは必要なの?

小学生の投手でも投球後にアイシングが必要かどうかは、その子の投球量や投球フォーム、そして体調によって異なります。

一般的にアイシングは、怪我の予防や回復に効果があるとされていますが、小学生の場合では、先ずは肩などに過剰に負荷をかけないように配慮することが大前提であるため、アイシングが必要なケースがあるかどうかについては、評価が分かれるようです。

つまり、小学生の投手がアイシングを行うかどうかは、その日の練習や試合での負荷、疲労感の度合いによって異なります。通常であればアイシングをするよりはクールダウンで十分であると考えます。

もしも、試合や練習で多くの球数(例えば100球以上とか)を投げた場合、肩や腕に負担がかかる可能性があり、この場合はアイシングを行うことで、筋肉の緊張を緩めたり、炎症を抑えることができます。そうすることで、翌日の疲れが軽減され、パフォーマンスの向上につながることがあります。

しかしながら、小学生は身体的にも成長途中にあり、まだまだ未熟であるがために、投げ方が正しくない場合があります。肩や肘を適切にアイシングすることは、怪我の予防やリカバリーにも繋がりますが、過剰にアイシングを使用することになるような負荷をかけることは筋肉の発育を妨げることがあるので注意が必要です。

野球選手のアイシングの方法は?【タイミイングと使用時間など】

アイシングの方法については、氷や冷水などで肩や肘を冷やす方法が一般的です。ただし、氷を直接肌に触れさせると、凍傷や皮膚炎のリスクがあるため、保護シートやタオルを使用して肌を保護する必要があります。また、アイシングとともに休養をとることも大切です。

使用タイミングについては、試合や練習で投球を終えた後、すぐにアイシングを行うことが望ましいです。投球によって筋肉が疲労し、炎症が起こる可能性があるため、できるだけ早い段階でアイシングを行うことが効果的です。ただし、投球後に一定のタイムラグがあり、再度投球を行う場合は最終的に投げ終えた後にアイシングを始めましょう。

使用時間については、20〜30分程度が適切と言われています。ただし、選手によっては短い時間でも効果がある場合があります。アイシング時間を長くしてしまうと、逆に血行が悪くなってしまうことがありますので注意が必要です。

以上のように、アイシングは野球選手にとって非常に重要なケアの一つです。正しい使用タイミングと使用時間、方法に気を配り、効果的なケアを行うことが長期的な活躍につながり、トップ選手になるために必要なことです。

野球選手のお勧めのアイシングセットは?

野球において、怪我や疲労回復のためにアイシングは欠かせません。アイシングにはいくつかの種類があり、簡単に手に入るものから専用のセットまで様々な商品があります。

まずは、簡単に手に入るものとして、ジェルタイプのアイシングシートがあります。冷却効果のあるジェルがシートに含まれており、冷凍庫で冷やして使用することができます。手軽に使えて、移動中にも便利です。

次に、フレキシブルなアイシングバッグがあります。このタイプのバッグは様々な場所に適応して使えるため、とても便利です。水に入れて冷やすだけで、怪我の場所に簡単に当てることができます。

また、小型ながら携帯性に優れたアイシングスプレーもあります。スプレーを傷や疲弊した部位に吹きかけるだけで、素早く冷却効果を実感できます。特に野球で疲労した手や肘などをアイシングする場合には非常に重宝します。

最後に、専用のアイシングセットを紹介します。スポーツ用品メーカーから販売されているセットには、アイシングバッグやアイシングシート、スパチュラやストラップなどがセットになっています。スペシャルなケースに収められたセットは、プロ野球選手などでも使用されている高品質なものが多くあります。

以上、野球でお勧めのアイシングセットの商品紹介でした。自分に合った商品を選ぶことで、怪我や疲労にしっかり対応できるようになります。

野球選手のアイシングの効果【まとめ】

この記事では、野球で投手などが投球を終えた後のアイシングが本当に必要なのか? どのような効果があるのかに視点を置き、詳しく解説して参りました。何のためにアイシングをする必要性があるのか、その効果などおわかりいただけたでしょうか?

少年野球に取り組む子供さんをもつ親御さんにとっては、アイシングの必要性やその効果を見極めることは重要なことであり、我が子の健康状態をケアすることはとても大切なことです。

そのためには、正しい知識を知ることが必要であり、それを怠ると我が子が最悪の場合、故障により野球を継続することが困難になるケースにも繋がりかねません。

昔、私自身が野球をしていた中学・高校の頃は、とにかく肩を冷やすなの一点張りで夏でもプールに入るな、肩当てをして寝ろとか、今では考えられないことをいわれてた時代でもあり、アイシングなどは全く一般的ではありませんでした。こうしたことも起因しているのかどうかはわかりませんが、自身も含め、周りにも肩や肘の故障者が目立っていたように思います。

いずれにしても、自分自身が納得して身体のケアに関する知識を身につけ、子供たちに伝えていきたいですよね。

我が子のためにも是非とも、これらの情報を参考にしてみてください。

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